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TOEICのスコアをとって転職を有利に!?本当に役に立つのか徹底検証!


転職の際に英語力をアピールする一つの手段であるTOEICについて、そもそもTOEICとはどういったテストなのかご存じない方もいらっしゃるかと思いますので、どういったテストであるのかといった一般的な話から人事の視点を交えた内容をお伝えしていきたいと思います。

スコアは何点から履歴書に書くべきか、お持ちのスコアが人事からはどのように見えているのか、TOEICのスコアを持っていることでどのようなことをアピールすることができるのか、転職活動にどのように有利かなどについてお答えしていきます。

後半部分ではスコアアップのコツなども記載していますので、今後の転職活動の際の参考にしていただければ幸いです。

 

そもそもTOEICとは?



TOEIC(トーイック)とは「The Test of English for International Communication」の頭文字をとったもので、英語を母国語としない人を対象とした英語によるコミュニケーション能力を計るための試験です。

英検などのように級の合否ではなく、スコアで英語能力を評価するため、どの程度の英語力を持っているのかを把握しやすいことが特徴の一つとして挙げられます。

また、世界約150か国で採用されており知名度も高いことも特徴の一つです。特に日本においての知名度も高いことが特徴です。

そのため、英語能力を図る試験や検定は他にも多くありますが、ビジネスの現場、特に転職の面接においてはこのTOEICが最も注目されている試験となっています。

TOEICのテストには下記のような種類があります。

  • TOEIC Listening&Reading Test (リスニングと文法・読解など)
  • TOEIC Speaking&Writing Test (会話能力と英作文など)
  • TOEIC Speaking Test (会話能力)
  • TOEIC Bridge Test (初級中級者向け)

転職の面接などで面接官が気にするのは一番上の「TOEIC Listening&Reading Test」ですので、TOEICと言われたらこのテストのことだと理解して問題ないかと思います。

こちらのテストは年10回の公開テストが行われており、受験者は毎年約250万人と言われています。

この「TOEIC Listening&Reading Test」は文字通り、聞く力と読む力を主に計っています。テストの問題構成は、Listening(聞く力)が100問で45分、Reading(読む力) が100問で75分となっており、合計200問を120分で解く構成となっています。

問題で扱われるテーマとしては、日常生活、大学での授業、ビジネスメールや会議の内容など、身近な生活に関わる事柄からビジネスに関連する事柄まで様々な分野や状況から出題がされます。回答はすべてマークシートになっています。

テストのスコアは、Listeningが最低5点から495点、Readingが5点から495点までの5点刻みで行われます。

そして合計の点数は、10点から990点となり、この合計点がいわゆるTOEICのスコアとなります。742点といったような中途半端な点数ではなく、740点、745点、750点と5点刻みのスコアとなります。

あくまで実力を測定する試験であり正確には資格や免許ではありませんが、転職の面接におけるTOEICの扱いはほぼ資格と同じような扱いで人事としては考えていることが多いです。

公式の認定書には有効期限などは書いてはありませんが、一般的には2年程度がスコアの有効期限として考えられることが多いです。

2年前以前のスコアになると、現在の英語力がどの程度であるのかが見えなくなってしまいますので、ぜひ定期的に受けてご自身の英語力の証明の一つとしていただければと思います。

 

TOEICが転職において大事な理由とは


TOEICは転職の面接の際に英語力を図る最も有効な手段の一つだと考えられています。

もちろん、他の検定や試験でも構いませんし、留学経験や実務経験などをアピールすることも重要ではありますし、面接官が外国籍の方で英語の面接があるなど、アピールする機会やチャンスは他にもありますが、TOEICはスコアという客観的な数値で能力を表現されていますので、人事や面接官としては大まかな英語力・コミュニケーション能力を図りやすいです。

会社自体の顧客が海外のお客様を主に対象としている企業などは、実務においてある程度の英語力を必要としますので、書類選考の段階でTOEICのスコアで足切りをする場合などがあります。そのため、しっかりとスコアを獲得しておくことは応募案件を増やすことに直結し、よりよい転職を実現させるための大きなアドバンテージとなります。

転職エージェントなどで求人を紹介すされる際に、具体的なTOEICの点数を保持している場合とそうでない場合(特に高得点のスコアを保持している場合など)で、紹介される求人数が2倍~3倍近く増えるケースも実際にあります。人材紹介会社などのエージェントが求人を探す際にも、企業に紹介する際にアピールできるポイントがある方のほうが、多く求人を紹介したいと考えていますしその後の転職サポートも手厚く行われることが予想されます。そのため、TOEIC点数の有無が転職活動に与える影響は非常に大きいと考えられます。

また実際に面接を行う際にも、履歴書などに「TOEIC 900点」などと記載があった際には、面接前からよい印象を持った状態で面接になることが可能です。例えば、業務経験が多少ずれていたとしても、英語力があるので面接してみましょうと書類選考を通過させることも多々あります。ご自身の転職先の業界や業種の幅を広げる際にも、TOEICのスコアは大きなアドバンテージとなることと思います。

 

TOEICスコアで転職の際にアピールできることとは


TOEICでは、英語力はもちろんのこと、英語を使った「コミュニケーション能力」も測定することができると言われています。

英語のネイティブがこのテストを受けても、みんながみんな満点の990点をとれるというわけではなく、ネイティブでありながら800点台を取る方などもいます。

文章を読んで最も意味が通るような単語を選んだりする問題などがあるため、英語ができるだけではなく文章全体の意味を理解したり、その場で適切な表現をしたりとコミュニケーション能力が問われるためです。日本人が、国語のテストを受けて全員が100点をとれないことと同じような考え方ですね。

そのため、TOEICの点数が取れるということは、英語の単語を知っている、文法を理解している、読解ができるという英語力に加えて、相手の意図をくみ取ることができる、意思疎通を図る能力があるなどコミュニケーション能力をアピールすることにつながります。

また、当たり前の考え方になってしまうかもしれませんが、こういった資格試験などにチャレンジする前向きな姿勢や、自己研鑽意欲なども間接的にアピールすることが可能です。英語力+コミュニケーション能力+自己研鑽意欲などをアピールする一つの手段として考えていただくとよいかと思います。

 

TOEICのスコアは何点から履歴書に書くべきなの?


どのような企業や職種の面接を受けるかにもよりますが、まず大前提として、500点以下は履歴書などに記載しないほうがよいでしょう。

TOEICのスコアを持っているので書きたくなる気持ちもわからなくありませんが、あまり低いスコアを記載してしまうと「あまり英語ができません」と人事に伝えているようなものです。

では記載する際のスコアの目安について触れたいと思います。

500点~695点

海外旅行などで困らない日常会話程度の英語力と人事は捉えます。

例えば、メールなど自分で調べながらや時間をかけながらであれば英語を理解できるレベル。逆に、電話やテレビ会議などでは相手の話していることが聞き取れなかったり、意味を勘違いして理解してしまう可能性が考えられるスコアです。

事務職など、メインで英語は使わないが業務上一部は必要であるような仕事の際にはこのくらいのスコアがあれば実務は可能かと思います。

700点~895点

英語表現の幅に伸びしろはあるが、概ねコミュニケーションを問題なくとれるレベル。

どこまで高度な交渉を行うかにもよるが、一人で業務を任せても問題ないと考えられ、場合によっては海外出張などを任せてもよいと考えらえるスコアです。

取り扱う製品が決まっている営業職や、一部技術職などの方がこのくらいのスコアを持っていると業務で支障がないレベルかと思います。

900点~990点

ネイティブと対等にビジネスの交渉やができたり、アカデミックな会話ができるレベル。

業務を一人で任せてもよいと考えられるレベル。コンサルや商社など、取り扱うものが情報のような無形であるような仕事の場合は、このくらいのスコアを持っていた方がよいでしょう。

ただ、非常に高い点数であるため、ここまでのスコアを応募の段階で求める企業はあまり多くはありません。

しかし、この点数をとることができれば面接のアピールでは大いに活用することができます。

 

企業が求める英語力とは?


どのような業務を行うかによって求めてくるレベルは変わってきます。

どういった業界職種にチャレンジするのかで求められる英語力も変わってきます。上記にも記載しましたが、例えば社内勤務の事務職で英語での会話のやり取りはなくメールでのコミュニケーションが中心の場合、TOEIC700点を切っていたとしても、わからない単語は辞書を引きながら、あるいはWEBの翻訳などを駆使しながらコミュニケーションをとることができれば、業務には問題がないかと思います。

逆に、商社やコンサルなど海外の顧客との直接やり取り(電話、テレビ会議、直接交渉など)がある場合には、せめて860点、できれば900点を超えるスコアを持っていた方が安心して業務を任せられるかと思います。

技能別に考えると、下記のように考えていていただくとよいかと思います。

それは事務職や秘書など顧客折衝が少ない業務の場合は、Reading・Writingが重要視される傾向があります。メールなどのやり取りや英語でのWEB閲覧などの際に英語を使うためです。

コンサルや営業など顧客接点の多い業務の場合は、Speaking・Listeningが重要視される傾向があります。テレビ会議や顧客との直接折衝などで英語を使うことが想定されるためです。

ただ、もしこの中で一つだけ最も重要な技能を選ぶとしたら、Readingとなります。ビジネス上の英語のコミュニケーションというと、流ちょうな英語で会議をこなすイメージなどがあるかと思いますが、特に外資系企業などの場合は契約やエビデンスはすべてメールなどの文章で残します。

そのため、このReadingの能力が欠けていると重大な契約でミスがあったりした際に気が付かなかったりして会社に重大な損失を与えてしまう可能性などが考えられます。そのため、文章を正しく読み解き理解し、こちらの意図を正しく文章に落とし込む能力はビジネスにおいて最も重要なスキルの一つと考えていただいてよいかと思います。

 

TOEICスコアを伸ばすためには?


基本的な英語力の向上とともに、「TOEICのための対策」をぜひ行ってください。TOEICのための対策というのはTOEICでスコアを獲得するための特別なトレーニングです。上記にも記載しましたが、ネイティブが受けても満点をとれないテストです。

裏を返せば、満点を取るためのテクニックがあり、その中にはTOEIC特有の問題をクリアするというハードルがあります。つまり、対策をしっかりと行えば点数が取れるテストであるということです。

2016年5月から新テストに変わったこともあり、新たに対策を行わなければならない部分もありますが、対策問題集なども多く出ておりますので書店などでご自身に合うものを一冊買っていただくとよいかと思います。

下記に具体的な対策法をお伝えしたします。(今回はTOEIC Listening&Reading Testにのみ言及いたします。)

まずはListeningセクション。個人的なお勧め勉強法はディクテーションです。英語を聞きながら、それと全く同じ英語を音読します(場合によってはそれを紙に書き出します)。

非常に難しい勉強方法ではありますが、リスニング能力が大変鍛えられるトレーニングです。慣れていない方は、英文の文章がついたリスニング用音源がありますので、音源を聞きながら英文の文章を読み、慣れてきたらそれを見ずに行ってみる、といったように段階的に行っていただくとよいかと思います。

次にReadingセクション。

前半の文法部分をいかに早く解いて、後半の読解に時間をさけられるかがハイスコア獲得のための分かれ目となってきます。文法問題は大きく分けると、じっくり問題文を読んで意味を確認しないと正解を導けない問題と、この文面であれば答えは動詞しか選択肢としてはありえない、といったように見た瞬間に答えを埋められる問題の2パターンがあります。

後者の問題を見た瞬間に判断できるように、対策本などで強化していただくとよいかと思います。また読解問題については、すべての問題文を読み切る必要はありません。

英語の文章の中からいかにポイントとなる表現や単語を見つけられるかの勝負になりますので、一定数の問題をこなして問題になれる必要があります。これは一朝一夕では身につきませんので、問題集などでトレーニングを行ってください。

 

まとめ

転職活動におけるTOEICのポイントをまとめさせていただきました。

ある程度の点数になるまでは書かないこと、そして、どのような業態・職種の面接を受けるのかによって、どこまでスコアをアピールできるのかが変わってくることをしっかりと抑えておいてください。そしてそのうえでしっかりと努力をして高得点を狙えるように準備を整えておいてください。

TOEICスコアを持っていることは転職活動において絶対的に優位に働きます。

そもそもの応募求人数の増加や、足切りのクリアなど、大きなアドバンテージとなることでしょう。転職活動を成功させる一つの武器として、ぜひTOEICにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。